魔法科高校の劣等生のあらすじを徹底解説!その世界観がヤバい!

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魔法科高校の劣等生

2022年1月時点で原作小説のシリーズ累計発行部数は2200万部をそれぞれ突破している、超人気ラノベシリーズ『魔法科高校の劣等生』のあらすじを徹底解説しまーす!

アニメも4期がいつから放送されるのか待ち遠しくてたまりません!

ラノベ本編を読んでいない方は、ぜひ「魔法科」の世界観に没頭していただきたいので、このページでは公開情報のみの、すこーしネタバレありで解説していきます!

1|『魔法科高校の劣等生』作品情報

1-A|『魔法科高校の劣等生』基本情報

まずは『魔法科高校の劣等生』(まほうかこうこうのれっとうせい、The Irregular at Magic High School)の基本情報を抑えていこう!!


・作者:佐島勤
・公式略称:「魔法科」
・出版:電撃文庫(KADOKAWA アスキー・メディアワークス)
・イラスト:石田可奈、ジミー・ストーン、末永康子
・続編『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー』
・OVA:『魔法科高校の優等生』、『魔法科高校の劣等生 司波達也暗殺計画』、『新・魔法科高校の劣等生 キグナスの乙女たち』

魔法を扱う職業「魔法師」を養成する架空の教育機関「魔法科高校」を舞台とした学園魔法バトルを展開する日本のラノベです。
公式サイトなどでは「スクールマギクス」と呼ばれています。

1-B|『魔法科高校の劣等生』のあらすじ(全体概要・ネタバレなし)

引用:Amazon.co.jp

魔法。伝説や御伽噺の産物としてではなく、技術として体系化された世界を描いています。

より深い世界観を演出しているのが、人間が魔法を放つプロセスとして、「イデア(情報体次元)」、「エイドス(個別情報体)」、「サイオン(想子)」、「魔法演算領域」など、独自の概念を設定し、論理的に説明を行っているのです。
その細かな説明をなんとなくイメージしていくと、「自分も魔法を放てるのでは?」と錯覚してしまうほど。。。

そして、第三次世界大戦が行われた後の世界を細かな設定で世界情勢を描写し、21世紀末の殺伐とした日本が舞台となっています。
強力な魔法技能師養成のための国策高等学校の一つである、国立魔法大学付属第一高校に通う高校生たちが、主体となって物語が進んでいきます。

エリートとして将来を約束された「一科生(一課生)」の妹・深雪と、その補欠である「二科生(二課生)」の兄・達也が入学した時から、卒業するまでのストーリーです。

2|『魔法科高校の劣等生』のあらすじを各短編ごとに紹介!ネタバレ注意!

2-A|初年度「入学編」

『お兄様』で名を馳せる司波達也の、最強っぷりが徐々に解放され始める入学編。

当初学園もので始まると思いきや、いきなり政治結社なる「ブランシュ」が登場するも、あっさり壊滅に追い込んでしまうような強さを見せる達也。

最強の名を宿す「十師族」なる魔法師たちが次々と登場するものの、達也の異質さに早くも校内の注目の的になっていきます。

2-B|初年度「九校戦編」

初年度の九校戦では、達也のかっこよさが際立ちます(これは管理人の完全な主観)。

少し話してしまうと、TVアニメでも名シーンとなっている(これも独断と偏見)、音を膨張させる魔法がとにかくすごすぎて、ここだけの話、よく管理人は指鳴らしをして、あのシーンを何回も再現しています。。。

九校戦は、いわゆる魔法の「運動会」なので、とにかく各キャラクターの特徴を次々と披露されていく展開です。その最中、裏では犯罪組織ノー・ヘッド・ドラゴン(犯罪組織が色々出てくるが、割と後でつながってくる)の暗躍するが、、、

達也の最強の能力『再生』と『分解』が炸裂!

2-C|初年度「横浜騒乱編」

これは本当に騒乱。。。
次元の違う戦争がはじまり、実は陸軍の魔法特殊部隊の一員だった達也の活躍はもちろん、一条将輝や十文字克人、七草真由美など、十師族が大活躍です。

敵の反撃にも達也の『再生』で瞬時に形勢逆転!
気になるのは『再生』を使った時の達也の痛みのえぐさ。。。イメージ的には、バーソロミューくまに痛みを凝縮させた空気を、食らい続けたゾロみたいな感じです。
そんな痛みにも顔色一つ変えず、敵を殲滅しにかかる達也の雄姿は、尊敬に値します。

そしてフィナーレには、、、『分解』の境地である質量エネルギー変換魔法「マテリアル・バースト」を発動!
補助デバイスとして使用する「サード・アイ」など含め、ネーミングセンスといい、完璧な演出に感極まりました。

2-D|初年度「追憶編」

後に「灼熱のハロウィン」として語られるようになる、達也のマテリアル・バーストによって大亜連合を打ち破った日のその後の時事的なお話から、達也と深雪の過去編へ舞台が移ります。

達也たちと陸軍101旅団・独立魔装大隊の風間大佐たちとの出会い、そして今は亡き司波深夜と桜井穂波との回想の物語として話が展開されます。

まだ達也と深雪が12歳ごろの話であるにもかかわらず、達也の強さっぷりは周囲の目を引いてしまい、陸軍とのいざこざを境に戦いの火ぶたが明けていきます。
そしてこの3年前の沖縄戦においても、「灼熱のハロウィン」の規模ではないものの、マテリアル・バーストはすでに開発されていたのです。。。
※子供の達也もカッコイイ!

そして悲しい穂波のラストシーンは、司波深夜によって鉄の心にされている達也の心に、人間らしさを見出すきっかけを与えてくれることに…?

2-E|初年度「来訪者編」

後にヒロイン級とも言われる、世界最強の特殊部隊スターズ隊長「アンジェリーナ・クドウ・シールズ」様が登場。
もはやこの来訪者編では主役の域!ライバルである深雪とのバトルシーンも堪らない!

シリーズのラスボスと大きく関係してくる「パラサイト」という概念が出てきます。
「パラサイト」を追いかける最中、学校での顔と陸軍での顔を持つ達也と、似たような事情を持つリーナは自分自身を重ねつつ、最強であったはずの自分が最強でいられない自分に困惑していきます。
そのもどかしい葛藤の中で、達也のかっこよさに惚れてしまったのではないか(作中で具体的に言及していない)と、恋愛展開の妄想も楽しめるかもしれません。

2-F|二年度「スティープルチェース編」

日本魔法界の長老にして国防陸軍退役少将の肩書きを持つ九島烈が、パラサイトドールの研究に没頭してしまい、謎の人物(大亜連合を手引きしている悪そうな人物)の周公瑾と共謀して達也たちと対立することに…。

この章では、達也たちは二年生となり、改めて九校戦が描かれる。
題目となっているスティープルチェースとは、作中における九校戦競技であり、魔法をつかって障害物を退けるクロスカントリーのようなイメージです。
ちなみに国防軍の訓練として利用されるほど過酷な競技のようですが、九島烈のおかげでさらなる過酷を紡ぐことになる生徒たち。

再従兄弟である黒羽文弥と黒羽亜夜子の活躍が目立ち始めてきます。
シリーズを通して達也の忍ような役割で、諜報役として仕事をしてくれます。
達也も一目置いているほどの、優秀な仕事人として、彼らの仕事ぶりはめちゃくちゃ勉強になります!

2-G|二年度「古都内乱編」

現在の府中市にある九重寺にて、核シェルターに相当する重厚な地下訓練施設での達也の新魔法開発の試験のシーンから、本編が始まります。
この新魔法が活躍するのはもう少し先ですが、プロセスの話は詳細が記述されていますので、誰に対抗するための魔法なのか、、、ぜひ推測してみてください!

その後、達也の自宅を再従姉弟の黒羽文弥と亜夜子が訪れます。
彼らが携えてきた四葉家の当主・四葉真夜からの手紙を受け取ります。
そこに書かれていたのは、パラサイドール事件の黒幕である周公瑾の捕縛について、達也へ協力を要請するものでした。

その事件を追うことになった達也は、同世代の天才魔法師、九島光宣と運命的な出会いをすることになります。
この話がアニメ化されれば、人気を博することになるのは間違いないキャラクターですが、一体誰が演じることになるのでしょうか…?

2-H|二年度「四葉継承編」

達也、深雪、そして四葉家の秘密がどんどん明かされる本編は、驚きの連続ではありますが、、、達也に恋する深雪の描写がとてつもなく可愛いのでございます。
(早く早見沙織さまに演じてほしいー--!!)

深雪のもとへ、四葉本家から手紙が届きます。それは四葉家の有力者が新年の集いとして集まる「慶春会」への招待状でした。
その会で深雪は、四葉家次期当主へ指名されると予感します。
そして、後継者に選ばれるということは、同時に相応しい「婚約者」を迎えなければならないということ…。

兄である達也に恋している深雪の乱れた心情と、華々しい結末に涙必至の展開です!!

出典:電撃文庫https://dengekibunko.jp/product/mahouka/321501000324.html

2-I|二年度「師族会議編」

序盤の舞台は世界中の魔法師が注目する『師族会議』。
魔法界に公表された、司波深雪の四葉継承。それと同時に伝えられる深雪と達也との婚約に、十師族の一条家から異議が申し立てられます。

今まで明かされなかった、他の十師族の面々が登場します。
そして何者かによる自爆テロによって幕を下ろした『師族会議』だったが、十文字克人の指揮の下、捜索隊に加わった達也と一条将輝。
深雪に『婚約』を申し込んだ将輝は、様々な手を駆使して深雪にアプローチを行うものの・・・。

死体を操る魔法によって無残にも○○の死に直面する仲間たち。
様々な思惑が錯綜するドラマ展開に、躍動感が止まりません!!

2-J|二年度「南海騒擾編」

十師族としての任務のため、沖縄に向かうことになった達也たちは、短い休暇を使い、バカンスを楽しむことにしました。

観光名所を巡ったり、深雪の誕生日を祝ったりと、限られた時間ながら二人は幸福なひとときを過ごす。
だが、そんな幸せの時間も束の間、魔法科高校卒業生組の卒業旅行や雫とほのか、独立魔装大隊と大亜連合軍を脱走した秘密工作魔法師たちが交錯し、予想外の『宿敵』魔法師と共闘することになりました…。

本編は青春ラブコメ要素が多分に詰め込まれていましたが、サブキャラの魔法戦闘もしっかりと描写されていました。
さらに、婚前旅行ばりのシチュエーションの中、達也も絶好調です。
独立魔装大隊のバックアップのおかげもあり、「さすがはお兄様です!」シーンが満載です!

2-K|三年度「孤立編」

魔法師への逆風が強まる中、魔法の平和的利用として、USNAの研究者であるエドワード・クラークから『ディオーネー計画』という壮大な宇宙開発プロジェクトが提案されました。
※緻密な世界観を演出する上で、ここまでやるかと感心させられました…。

そしてこれをきっかけに達也がトーラス・シルバーであることが白日の下にさらされてしまうことから進んでいきます。
校内どころか世界中から注目されるようになってしまった達也ですが、孤立編という題目の通り、世間や校内でも段々と孤立するようになっていきます。

そして戦う未来を予知していたような、万全の対策を講じて、過去最強の相手と戦うことに…!
個人的には、本シリーズの中でこの戦いが一番好きです!
過去の発言や新魔法の開発シーンが全てここに通じてくることに鳥肌立ちました!!

2-L|三年度「エスケープ編」

エスケープ編では、達也が戦略級魔法の標的になります。
それほどの脅威とみなされつつ、深雪のガーディアンである水波の防御魔法によって、間一髪のところで難を逃れます。
それにより水波が倒れてしまいましたが、達也の逆襲が始まります。
※「さすおに」連発です。まさか戦略級魔法の根本原理を解明して、さらに発展させてしまうとは。。。

そして光宣(みのる)や風間少佐などの101旅団との関係性が悪化してしまう一方、四葉家や十師族、日本の裏社会のトップなどがバックアップに回り始めるなど、、、敵味方の配置が大きく入れ替わっていきます。
各キャラクターとの利益関係や友人関係とそれに対する達也の対応、そして対策など、リアルな心理描写がとても見どころです。

2-M|三年度「インベージョン編」

祖父との対峙によってドツボにはまってしまった光宣(みのる)…。
これで完全に当初味方だったはずの最強魔法師が、最強のボスキャラへと闇落ちしてしまった様子です。
そして水波に接触を試みるための病院襲撃戦は本編の山場となっています。
七草3姉妹のピンチには達也にやられて影を潜めていた彼がヒーローのごとく登場!!?

そしてリーナの再登場とその部下たちとで繰り広げられそうな展開の『巳焼島』。
しかし、パラサイト化した相手を上手く封じ込める策がない中苦戦を強いられるのは避けられなさそう。。。

2-N|三年度「急転編」

至る所で戦争が起きてしまうという、世界情勢としては歴史的な戦争状態に陥ります。

そして現代でいう、戦略核兵器に匹敵、もしくは凌駕するような戦略級魔法が、大きく戦況を動かしていきます。

そして戦略級魔法(トゥマーン・ボンバ)の原理(チェーン・キャスト)を活かして、達也はついに新魔法の基本設計を開発。一条将輝と吉祥寺真紅郎ペアへ提供することで、新ソ連の侵攻を止めさせることに成功しました。

※開発を全て吉祥寺さんの手柄にするところもさすおになのですが、、、巡り巡って達也に利があるというのは、この世の真理なのかと…。

一方、達也の新魔法開発ラッシュは別の事案でも急ピッチで同時進行しており、パラサイトたち、ひいては光宣への対抗手段として『封玉』を訓練中(ナルトの螺旋丸と五行封印を掛け合わせたようなイメージ)。。。

本編では、イケメン最強ライバルキャラなはずにもかかわらず、いまいち活躍しなかった将輝の久々の大活躍が見られます!

しかしながら、裏を返せば達也の基本設計のおかげということと、終盤の深雪さまの凍てつくような強さに、些か影がかかってしまうようにも見えます。

というか深雪さまの強さに感嘆しつつ、驚きの展開で次編に続いてしまいます。。

2-O|三年度「追跡編」

桜井水波を連れて逃げてしまった光宣ですが、うぶな中学生バリのぎこちなさで駆け落ちしているカップルとして描かれます。

つまり最強うぶカップルVS最強バカップルという感じで、超遠距離鬼ごっこという、やってる本人たちはめちゃくちゃ面白そうな斬新なシチュエーション。

何故か急に達也の前に立ちはだかる忍者たち?のおかげで、光宣たちに国外へ逃げられてしまった。

その裏にはある組織の影があり、様々な思惑が重なっていきます。

一方で、パラサイトたちとの戦いの最中で精神体の核心に迫り、またもや新魔法を編み出してしまった達也さま!

その名も『アストラル・ディスバージョン』。

これで、精神対のみで攻撃を仕掛けてくる特殊なパラサイトへの対策も講じることができるようになりました。

2-P|三年度「奪還編」

達也を含む四葉家の強さの秘訣である、ヘッドハンティング力が一層垣間見えました。。。
リーナには以前から『何かあれば頼ってくれ』と、布石を打ちつつ、個別のホットラインを展開し、今回ついにカノープス救出作戦という、大々的な協力戦に持ち込めています。
精神的にも、政治的にもリーナの求めるタイミングでベストなものを提供しているところから、四葉家の人身掌握術は、悪魔的な強さを感じました。

さらには、第101旅団の藤林響子にまで、四葉の悪魔の囁きのごとく勧誘をかけています。
恋人候補の死、軍部に対する不満、父親が行ったことで、藤林家の社会的地位の低下にまで陥ってしまった響子さんへの勧誘は、一切の検討の余地もなく成立するかと思われます!

というように、政治的な動きが大きく展開していく中、達也にとっては屈辱の前回の戦いから、鬱憤を晴らすように軽々と敵を倒していきます。

そして、関係性が悪化していた第101旅団とは、ついに…!!

2-Q|三年度「未来編」

物語のクライマックスとなる演出は、戦略級魔法2つを操る魔法師を誘い、戦艦を用いてエドワード・クラークが攻め込んできます。
さらにはパラサイトと化したスターズの兵たちも含め、達也を含む四葉家が、巳焼島で総攻めを受ける形になります。

因縁のある新ソ連のベゾブラゾフとの最終戦、深雪の戦略級魔法『氷 河 期(グレイシャル・エイジ)』、エドワード・クラークとの局面など、クライマックスの前哨戦に相応しい対戦(もはや大戦)でした。

戦いを終えた後の達也の宣言など、、、もはや世界統一の勢いです!
これはもはや劣等生の話はどこへいったのやら…。
と言いつつ、魔法という現代にとっては幻のものを、100年後の未来において、リアルに再現して昇華させる技術に感無量です。

氷 河 期(グレイシャル・エイジ)打ちたい。。。

2-R|三年度「サクリファイス編/卒業編」

今回は完結ということもあって、これまでの伏線を回収しながら上手く纏まってエンディングを迎えています。

光宣と水波の結末は意外な結末でしたが、突拍子もない最適解を導いてしまう、達也らしい平和的な結末です。
映画の星を呼ぶ少女でも、この結末や深雪の戦略級魔法は示唆していたのか、まだ見ぬ映像が鮮明に思い描きながら読めました。

ついに完結となってしまいました。
が、、続編もあるのでまだ魔法科の世界に没入できることが救いです!!
続・魔法科高校の劣等生 『メイジアン・カンパニー』も絶賛没入中です!

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